60代の平均貯金額、負債額
貯金金額 | 総金融資産 |
---|---|
985万円(単身世帯) 1342万円(ファミリー世帯) |
2311万円(単身世帯) 2515万円(ファミリー世帯) |
※家計の金融行動に関する世論調査(平成26年調査)を元に作成
以下は、同調査に基づく、貯金を含むその他の金融資産の分布を示します。
※信託=金銭信託、生保=生命保険(学資保険等含む)、損保=損害保険、年金=個人年金保険
保有資産分布 | 貯金 | 信託 | 生保 | 損保 | 年金 | 債券 | 株式 | 投信 | 財形 | 他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60歳代(独身) | 985 | 31 | 260 | 40 | 201 | 121 | 413 | 208 | 14 | 37 |
60歳代(家族) | 1,342 | 15 | 383 | 58 | 158 | 77 | 278 | 150 | 33 | 21 |
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60代 貯めることから切り崩すことが中心に
60代になって定年を迎えると、基本的にはお金は「稼いで貯める」というところから「貯蓄を切り崩す」という形になるはずです。
となってくると、残りの人生でどれだけのお金を日々使っていくかという計画を立てていく必要があります。
毎月15万円を65歳から切り崩すとした場合、
75歳:1800万円
85歳:3600万円
95歳:5400万円
という貯金が必要になります。こうした毎月の切り崩し額から換算してどのくらいを生活費に充てることができるのか?ということを考えていかなければならないわけです。
この計算に便利なツールが「資本回収係数」というものです。
60代で現在の貯金額が4000万円、90歳まで生存、貯金は年1%で運用できると仮定します。
すると1年間に取り崩すことができるお金は「155万円」と計算できます。1ヶ月にすると12.9万円ということですね。
3000万円なら、9.6万円、2000万円なら6.45万円です。
また、突発的な病気や怪我などに備えて一定額は「予備費」として控除した上で考えておく必要があります。
60代にお勧めの貯金方法
基本的には貯金を切り崩す形になるので貯金については、長期間使用の見込みのないお金はある程度金利の高い定期預金や「個人向け国債」など安心して運用できる方法で運用します。
その上で、数年内に使用予定のお金や予備費は流動性の高い普通預金などに預けておくのがセオリーです。
その上で、まとまった資金があって余裕がある場合は運用リターンなどを考えて「一時払い年金(全期前納年金)」などを活用する手もあります。
結構こうした商品は銀行や保険会社から勧められることが多いかと思いますが、ノーリスクではないので、その辺りはしっかりと考慮しておく必要があります。くわしくは「個人年金の保険料一時払いをする前に理解すべきリスク」の記事などもご参照ください。
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